ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の適正株価はいくらか。

先日アップした記事のほとんどが他人の見解だったことで、自分で適正株価を考えることへの経験の無さを感じたので、米食品医薬品局(FDA)がメンソールタバコの発売禁止を検討というニュースを受けて株価が下落しているブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)の適正株価を計算してみました。

まず最新のEPSを確認すると、18年1~6月期のEPSは1.372英ポンドですから、単純に×2すると、18年の予想EPSは2.7442英ポンドとなります。

f:id:fura-fura:20181115130210p:plain

http://www.bat.com/group/sites/uk__9d9kcy.nsf/vwPagesWebLive/DO72TJQU/ $FILE/medMDB32FKZ.pdf?openelement

一方、同時期に出たプレスリリースでは為替が変わらなければ昨年から7%成長が見込まれるという記述もあり、昨年のEPS(2.844英ポンド)から計算すると、3.0431英ポンドになります。

言わずもがなこの為替変動は現在交渉中の英国のEU離脱の影響を懸念しているものでしょう。

もしEU離脱交渉が無事まとまるソフトランディングの場合、英ポンドはドルに対して通貨高に振れると想定されますが、ここは保守的に現状の為替レートが維持、つまり1英ポンド=1.30ドルと想定します。すると、来年のEPSは3.0431*1.30で3.9560ドルとなります。これがソフトランディング×規制なしの一番良いケースですね。

しかし、メンソールタバコの発売が実際に禁止されると約40%の利益を叩き出す米国事業で米たばこ販売本数の55%を稼ぐ事業がなくなります。
→本当は利益に占める割合を調べたかったのですが、分からず。。

f:id:fura-fura:20181115130328p:plain

http://www.bat.com/group/sites/uk__9d9kcy.nsf/vwPagesWebLive/DO72TJQU/ $FILE/medMDB32FKZ.pdf?openelement

すると、利益が22%失われることになりますから、EPSは3.9560*0.78で、3.0857ドルとなります。これがソフトランディング×規制ありのパターンですね。

続いてEU離脱交渉がまとまらないハードランディング×メンソールタバコ規制なしの場合、英ポンドはドルに対して相当通貨安に振れることでしょう。EU離脱が決まった国民投票が行われた16年6月には15%ほど通貨安が進みましたから、同じくらい下落すると仮定すると、1.30*0.85で 1.105英ポンド/ドルまで下落することになります。また、従前のEPS成長率も為替が変わらなければという条件付きですから、EPSは0%成長と仮定すると、2.844*1.105で、3.14262ドルということになります。

続いてEU離脱交渉がまとまらないハードランディング×メンソールタバコ規制ありという最悪のケースの場合、3.14262*0.78でEPSは2.4512ドルとなります。

また、それぞれの事象の確率をざっくり
ソフトランディング×規制なし:1割
ソフトランディング×規制あり:4割
ハードランディング×規制なし:3割
ハードランディング×規制あり:2割
とすると予想EPSは3.0629になります。

最後に同業他社の予想PERを調べてみると、PMは16.27、MOは13.86となっていました。平均を取ると15.1、これに予想EPS3.0629をかけると、適正株価は45.97ドルとなりました。現在の株価は37.04ドルですから、24.12%割安ということになります。

CAIやFCAUほどではありませんが、ポートフォリオに加えても良さそうです。

スポンサーリンク